トンネルの崩落事故

トンネルの崩落事故


選挙公示日が12月4日、この前日に起こった災害。
山梨県大月市中央自動車道「笹子トンネル」12月2日午前に起きた天井崩落。

すぐさま補修作業状況を説明する、ニュースが流れた。
双眼鏡でコンクリート面を目視する、その報道が発表された。
まるで事故を待っていたかのような報道である。

労働に携わっていた人の意見、その上部機関である労働省のコメントもない。
国の監察、国の責任を明らかにする、その実態は何もない。
管轄機関の不作為を追及すべき、段階なのです。

国がなすべき仕事を、民間に委託するのはそれなりの理由付けが必要です。
責任のなすりあいをするため、天下り先を増やすため、シロアリを生かすためです。
費用対効果で分社化、民営するのではありません。
国の動きを細かく分析し、問題を提起するのもマスメディアの仕事ではないんです。

崩落が必ず起こると考える者と、ひび割れを見つけるという、受け身の作業をする者。
当然でしょう、人はどちらの立場に基いて作業をするか、二者選択をして作業をするしかないのです。
作業をする場合、何を目的とするか仕事かどうか、それを意識するのと意識しないのとは大いに違う。

何年も経て、同じ作業をしてきた企業であるのなら、その経験は生かされて当然なはずです。
しかし、分社化や民営化されるとすべてが泡と消えてしまう、シロアリの巣となってしまう。

起こそうとしなくても、必ず起こる事故災害。
日本人の、労働の劣化による仕業である。