キャラメル
キャラメル 2007年 レバノン・フランス
Caramel
監督・脚本 ナディーン・ラバキー
出演 ナディーン・ラバキー
ヤスミーン・アル=マスリー
ジゼル・アウワード
ベイルートのエステサロンのオーナー、ラヤールは結婚を期待する親に背き
不倫の恋に翻弄されている。
近所で仕立て屋を営むローズは、年老いた痴呆症の姉を抱え自分の人生を
諦めている。
それぞれの苦しみを抱えながら、肩を寄せ合い、前を向いて生きてゆく女性たち
の姿を描いた。
描こうとしている焦点にたどり着くのが、長くつらい。
映像と共に流れる音楽の鳴りやむことなく、流れるセリフの世界。
日常の生活を写したように、騒々しい。
途中で脚本は、女性だろうと想像できた。
時間の経過と、演技者の行動に連続性がみえない。
なぜ私がそれをつかめないのか、わからない。
集中して緊張させない、朗らかさがポイント。
出演者が女性で占められていることが、物語を柔らかくまとまってしまった。
なぜトイレの廃棄物に赤チンを使ったのか、その理由がわからない。
まさに女性と男性を分断した、映画かもしれない。