ココ アヴァン シャネル

ココ アヴァン シャネル 2009年 フランス
COCO avant CHANEL

監督・脚本 アンヌ・フォンテーヌ
出演 オドレイ・トトウ
   ブノウ・ボールブールド

孤独だった少女が、オートクチュールにたどり着くまで。
ココ・シャネルに秘められた、驚くべき物語。

ファッション界を牛耳るモノは、男と女の違いを知っている。
衣装を彩り強調するのが、女性たちであった。

馬上のスカートに不自然さを感じた、ココ。
お腹を締め付ける下着、コルセットを取り除いたココ。
馬に乗るには、安定さを欠いて走れない。
走れない馬乗りを強いるのが、過去の女性たちのスタイルだった。

欧米文化の女性を敬っているようで、女性を軽視する社会。
娼婦と愛人(二人目の妻)が共存している、時代なのだろうか?
男女が棲む約束をしても、必ず結婚の意味を表わさなかった。

その時代のそういう男女関係を、現代の視聴者に教えることに何の意味が
あるのだろうか?
男女のあるべき姿があいまいで、性について大らかな時代を感じる。
貴族、裕福なものしか享受できない、社会を描いているのだろうか?
たとえ身籠っても誰が父親か、詮索しない村社会。

冷静と感情を入り混ぜたセリフは新鮮で、脚本に知的さを感じる。
感情を排除した言葉で、セリフは語るべきだといっているかのよう。
愛人と結婚。
さて、あなたはどちらを選びますか?
結婚は、人生の、最初の登竜門だと考えなかった時代?
男社会でさえ、働く場所がなかった時代の話?
1910年ごろ。

http://www.youtube.com/watch?v=bvDFPjx-uBU