医療と人権

医療と人権

「医療の権利」とはなにか

あなたは、患者は次のことをする権利を持っていると考えますか?
また、それはなぜですか?
・病院を選ぶ
・主治医以外の医師の判断(セカンドオピニオン)をもらう
・病棟でたばこを吸う
・個室でミニチュアボトルの酒を飲む
・処方された薬を飲まない
・輸血をせずに治療をしてもらう

もし権利を持っているのなら、それはどのように実現されるべきでしょう?
権利がないとか、あっても制限されるというのは、どういう場合に
どういう理由からでしょうか?

倫理学

・規範(倫理、道徳法、政令、規則、掟、戒律、習慣、金言など)について
扱う哲学の一部門(道徳哲学)
・「〜することはよい/わるい」「〜すべきだ/すべきでない」「〜しなければ
ならない/しなくてもよい」などということについて、どうしてそういえるのか、
理由(とその考え方)について考える
・・・「患者の権利」について「倫理学して」みましょう

じんけんSCHOLA 入門講座

土屋 貴志 氏(ハンセン病問題研究会)
の講座を受けました。

「患者の権利」とは何に対する権利か?
・「健康を得る権利」ではない。健康は医療の目的であるが、医療はしばしば健康を
達成することができない。
・「病気を治してもらう権利」「苦痛を癒してもらう権利」ではない。医療はしばしば
病を治したり苦痛を癒したりすることができない。
・「医療を受ける際に基本的人権を侵害されない権利」すぎない。

レジュメに書かれていることが、金言であるかのように読み込まないと理解できない。
異空間をさまよっているかのよう、復唱してみます。

病院を選ぶ、権利。
を考えてみます。
医療現場での権利は、医師と患者の関係で語られることが多い。
現場はといえば、病院という組織を介してのコミュニケーションになる。
患者とどう接しなければいけないか、主体としての<病院>が描かれていない。
いじめの問題でも同じく、教育現場で教師と生徒の関係をイメージする。
主体としての<学校>の環境をどう変えなければならないか、論議されない。
こういう学校・病院・医療施設でなければならない、そういう視点があってもいいと思う。