Kazuma Obara

photographer  Kazuma Obara

Reset Beyond Fukushima

http://kazumaobara.com/index.html

http://kazumaobara.com/2012/03/reset-beyond-fukushima311.html

顔写真、カメラを向けた先に何があるのか?
まだ写真展が催されている、訪ねてみた。
付近で同じように迷っておられる、外国人に<同乗>させてもらう。

管理者に云われたのは、モデルである労働者のコメントを読み、観てくださいとのこと。
彼らの言っていることが、よくわからない。
おおよそしかわからない、感情的なものしか伝わらない。
なぜだろう。

1Fって、仕事ってなんだろう。
何を運び、何をつくるのか?
彼らのセリフを読んで、苛立たしい。
彼らの言葉が伝わらない、むなしさを覚える。

人のため、社会のため、将来のために働くというのが本来。
昨日失敗が今日の成功、少しずつ学んでゆくのが原点。
朝働いては、夜同僚に後をゆだねる、ひとりで完結しないのが仕事。
ひとことで云えば、連係プレー。
彼らの仕事が、私には見えてこない。

「20年やってほぼ0、なのに今は、10ミリとかさ。
 毎日1ミリ食ったって、1カ月しか働けない。」
自分が働くことを決めるのではなく、線量計が働く期間を決定する。
そういう世界。

写真を撮られた人は、特定化され解雇されるだろうという。
私には、考えられない。