水は、循環する

水は、循環する

このことを書こうとは、思っていたのですが、躊躇していました。
煽っていると云われたくないし、先に走りたくなかった。

放射能の<除染>という使い方の是非は、庶民の間で理解し始めてきた。
時の総理が、間違った語句の使い方をしていること。
科学科学といいながら、人の意見を聞かない・独学や一派の有識者が多いこと。
それが科学という識見を阻害している。

少年時代、雨には濡れてはいけないと教えられた。
必ず傘をさして歩きなさい、放射能を浴びるなと言われた記憶がある。
いまちらほらとニュースが流れてきた、山にある落ち葉が高濃度の放射能を浴びていると。

海→水蒸気→雲→雨→川、その間に水道水→飲み水→体内の水が含まれている。
その水が流れる過程で、下水道のなかで集積されるのが汚泥。
その汚泥が、いったいどうなっているのか?
ニュースが流れてこない。

上水道を管理している自治体がある限り、下水道施設も携わっている。
たくさんある自治体の中で、この情報を流さないことから物事を疑うようになった。
毎年献血をしているのだが、帰国後献血ができる対象者の範囲が制限された事を知る。
歯石を取り除いたときや、海外から帰国したときなどその制限は細かく変わっていた。
次のターゲットは、放射能ではないか?
災害地であれほど立ち入りを制限していたのを、テレビで告知していた。
被ばくを防ぐための防護服、役に立つのだろうか?
被爆する、被曝するとその言葉の違いも、周知徹底されていない科学学会と庶民の感覚。
被爆する、被曝するその違いを医学的に立証しなければ、輸血という行為ができない。

さらに言えば、原子力開発についての科学認識が停滞している。
高等教育において原子力の知見がひきつがれないまま、途絶えている。
この時、我々日本は、原子力発電の一級の技術を維持しなければならない。
自爆した福島第1原発群を廃炉にするため、専門技術者が命を削ってでも生産 <清算廃炉> に導かなければならない。
その作業はロボットで解消できるものでなく、何万何十万人の労働者が必要なのです。
この土地が存在する限り、負わされている労働なのです。

廃炉の仕事に携わる人たちは、ながくその仕事を続けることはできない。
新たなる人が労働に加わらなくては、原子力事業は維持できないのだから。