福島原発と放射能の危険

福島原発事故放射能の危険性

京都府保険医協会主催で講演が行われました。
バベルの塔にご出演、深尾正之さんの御身体の調子が悪いため、急遽変わって
宗川吉汪(そうかわ よしひろ)さんのお話をお聞きしました。

1、そもそも原発とは、
  原子炉はプルトニウム原爆(長崎型原爆)を作るために開発された軍事技術
2、そもそも放射線はなぜ危険か
  電離放射線が原子の電子をはじき飛ばし、分子の結合を切る。
  遺伝子など細胞分子を破壊。
  がんの発生;発がん因子の作用で一個から数個の細胞が変異。
3、低線量被曝は安全か

  文科省「中学生のための放射線副読本」の指導上の留意点。
  「100ミリシーベルト以下の低い放射線量と病気との関係については、明確な証拠のないことを理解できるようにする」
   →→ → → 皆さん分かりますか?
  震災後も原子村は生き残り、第3の安全神話へつながっております。

  J, W , ゴフマンのリスク係数:
    高浜原発の事故で13万人府民が100mSv被ばくしたら4810人ががん死する可能性。
  M , トンデルらの研究 1986年チェノブイリ事故で北スウェーデン放射能汚染。
    3年間2〜3mSvの被ばくでがん発生が1.3倍。
  との報告がありました。

最後に、3・11に遭遇して
あまりの激しさに圧倒され恐れを感じた.
科学技術への過信、人間は自然を征服することができない
環境・食品の放射能汚染;被ばくの危険・不安 ; 原子力行政の暗部の露呈
許容量とは何か
原水爆原発のだす放射能に何ら利益はなく、不利益しかない
許容量はゼロ
原発は「絶対危険」
政府・東電は被災者と国民に謝罪すべし、被災者と国民は政府・東電に謝罪を要求すべし!
全ての原発を直ちに停止しろ!
(2012年2月4日現在 54基のうち51基が停止)
安全な自然エネルギーの利用以外に人類は生存できない、エネルギー革命を!
というメッセージをいただきました。

参加者から胸部X線撮影、CTスキャンにおける被ばくの可否について
質問がありました。
そうかわ 氏は医療の専門家ではなく、日本科学者会議京都支部事務局長です。
撮影の選択をすべて医療サイドの任せず、自分で判断しなければならない。
他人任せですべてを依頼するのではなく、自分の価値観に照らし合わせ判断を下すという、
私たち自身が<科学的な考え>をもって、生きていかなければなりません。

流されている情報は、限られていることをご承知おきください。