バベルの塔

バベルの塔 高垣博也 監督

製作協力 京都・映画人9条の会
核戦争防止・核兵器廃絶を訴える京都医師の会、主催の
京都府保険医協会にて鑑賞させていただきました。

出演は、安斎育郎
    小出裕章
    深尾正之 
ナレーションは、小寺弘之 です。

この種の映画は、見慣れているのです、でも気持ちが塞いでしまう。
訴える内容は、一過性の出来事でなく、永遠に引き継がなければならない事実。
ほとんどの日本人の頭に、1万年・10万年と時計の針が動き始めている。
長くて100年の自分の一生のことなど眼中にない、真摯な態度になる。
私的な欲望など持ちようがない。

100年は価値観を考えるうえで、はたして物差しが短いだろうか。
いや決してそんなことはない、Kodak の破産したのが、たった100年。
石油を掘り当て、その埋蔵量がもうないと叫ばれたのが、この100年。
今の地球を牛耳っている国、アメリカが建国して200年足らず。
そして問題のウランを採掘し始めて埋蔵量がないといわれているのが、その100年。
人間の行動が矛盾に満ちて、いかに整合性を保っていないのがよくわかる。

未来永劫日本が背負い始めた、この事実を証明する100年。
この間に数限りない、この種の映画を作り続けなくては、未来の人たちに語り継げられない。
まさに私たちの一生と、この種の重たい映像は隣り合わせに生きていかなければならない。
いやだ、疲れる、ストレスがたまるといって、逃げることもかなわない。

バベルの塔」は、製作が京都・映画9条人の会です。
京都という土地柄からこの映画が生まれたのでしょうか?
好感の持てる映画の出来でした。
今日は京都市長選、もっと早く京都市民に映画鑑賞を進めるタイミングでした。