秋葉原事件

秋葉原事件 加藤智大の軌跡  

中島岳志著 朝日新聞出版 2011・3・30

1000年、2000年のスパン〜とは、
身動きが、とれない。
好きなことをやれる年代のはずが、頭をもたげてきた。
日本の政治家、思想家、運動家が現れてこない。
いま登場しなければいけないときだが、橋下ではない人。
日本のどこに、そういう人物が現れるのか?

思想的なリーダーが生まれてくるのか?
そういう淡い希望を抱いて、この本を開けている。
正直身につまされる、まだ読み終わっていない。
2008年の出来事が中心だが、日本の経済が長年引き継いできたものを象徴している。
政策のない、慢性の経済不況である。
20年以上変わっていない政治、ここから学ぶものなどない。

いま眼の前に登場しているのは、息子二人の家族である。
その家族の在り方が問われた、この日常の幸せとはなんだったろうか?
日本の経済的な歩み、家庭的な幸せとは、最終的に何も変えずここまで進んできた。

これからの日本が、どうあらねばならないか?
何を求めて、家族が幸せを進めばいいか、その道筋を描いているのだろうか?