中島岳志のフライデースピーカーズ

中島岳志のフライデースピーカーズ

メールで注目の、URLを教えてもらいました。
大阪でマスコミの的になっている、橋下さんです。
関西に住んでいますが、大阪の選挙権は持っておらず興味はありませんでした。
出版界において、どんと橋下テーマがどっしりと動いています。
橋下氏の出自に関して、話題に挙がったそうです。
中島岳志の〜を聞いて、大阪人の気風を感じました。
関西に住んで、どんな関わりをしているか、私自身整理をしたいと思います。
 
声がいっそう高まった元は、教育問題。
中学より高校生が、焦点に挙がっている。
どうも誤解をしていたらしい、橋下氏は多産系で教育に関心があると思っていた。
そして弁護士、知識人だと思っていた、それがどうも違うらしい。
前に云ったように、わたしは彼に関心がない。
彼の経歴であるタレントに育て上げたのが、吉本ではなかったか。
今回大阪市長の当選祝いに、やしきたかじんからお祝いをもらったことが番組で報じられた。
やしきたかじんは、お祝いの品に送り主として自分の名前を公表した覚えはないと云っていた。
橋下氏とやしきたかじんは、関西を基盤にして人気になりました。

お笑いといえば、大阪が発信だろうか、関西弁が漫才のネタにしやすい要素をかかえている。
お笑いをベースにして番組を作り上げる、それに政治のエッセンスを加えるという妙技は、関西特有の番組にあげられる。
他の放送局では、法律を題材にしてお笑いをミックス、番組作りをしている。
笑いとまじめを混ぜることで、情報を広めようとする意図なのだろうが、所詮マスコミである。
面白おかしくさせて、本質を視聴者に広めようとする試みがなされている。
このように笑いと知性、感情と思考は、頭の中で働いていくだろうか?
お互いに論争をたたき合わせるという、雰囲気は感じない。

お笑いは、どこから生まれるのか?
大阪で育った、吉本の芸人は、東京へ東京へ走って行った。
うまく成長する人もいれば、ふたたび大阪に戻ってくる芸人もいる。
なかでもやしきたかじんは、大阪から飛び出してはいない。
大阪を決して卑下するつもりはないが、性にあっているというのではないか。
東京における市場は、広いということ、放送メディア・出版業界は東京がメインであることから人の流れは、移動をし続けてきた。

ここにきて、地方から中央政治へと関わりつづけようとする、関西の政治の動きがある。
少子社会が云われてきて、高齢者が働き口を追われ、続いて若者たちも就職に苦戦をしている。
その中にあって去年は、東北太平洋沖大地震という大きな災害を受けて職を追い求めている、家族が増大している。
経済的な追い風を持っているにもかかわらず、地方政治がその職に手を付けようとしない。
何とも不思議な話である。
組合に攻勢をかけるのは結構だが、若者たちに仕事を斡旋することが一番大事なこと。
大阪は、経済的に弱者が多いといわれてきたのだから。

地震が起こって生活を追われた日本人に、どう働き口を見つけるか、それが地方に課された現在の責務ではないか?
東北地方と同様に、関西地区が同じ立場に立たされている。
橋下氏に何ができるというのだろうか?

大阪市長選で圧倒的に支援をしたのは、政治に無関心であった若者と、女性人たち。
最も働き口を求めている人たちが、彼らであること。
彼らは、既得権利者ではなく、自分たちの生きる権利を行使しようとする人。
彼らに橋下氏は、どう支援できるのか?

弁護士であれば、わかっているであろうと思われる、一般常識が不安になる。
マスコミに売れるものを、人生に追い求めてきたかもしれない。
良い面ばかりを流れに乗じて、調子よく推し進めてきた、失敗をした経験がない。
負け犬にならないことに専念するあまり、謙遜する人を尊敬することを忘れてきた。
競争社会の真っただ中で、働いてきたのだろう。
その言葉尻に、それを感じてしまうのは間違いか?


教育で取り上げられる問題で、言われるのが「モンスターペアレント」。
その根元は、同じ日本人でありながら、同じ教育を受けていないという悲劇である。
20〜40年サイクルで、日本の教育が変遷してゆくのであれば、親子間で闘争しなければならない。
日本中で混沌とした価値観を共有しなければならない。
これほどの不幸はないだろう。

橋下氏は、これを望んでいる。