ネットワークでつくる放射能地図

ネットワークでつくる放射能汚染地図

年末から連続でこの番組を見ている、深夜放送オタクではない。
なぜこの時刻に、このテレビを見なければならないのか?
受信料をかき集めているNHKである、ふと頭に浮かぶのは深夜電力量。
なんという時代に、私たちは遭遇しているのか?
電気は、持ち主のいない、道具になったにもかかわらず、国は手を付けようとしない。
電力量を控えさすには、単価を上げるべきなのに企業と市民の値段を同じにしない。

NHKは、視聴率を意識して番組の編成などあるはずはないと、視聴者は思い続けている。
どうして深夜に放送されなければならないのか?
国の税金が、国民の寝ている時刻に消費されなければならないのか?

取材は4月から6月までの、メディアが動いていなかったと思われるもの。
日本人の誰もが必死になって、死の淵から遠ざかろうともがき始めていた。
深夜、民放は放送休止している局もあれば、TBS・読売テレビは営業をしている。
震災当時、取材に力をいれ始め、放送メディアに何ができたか、それを検証できる番組でもあった。
NHKの取材に対抗する番組を、提供するまでもなく、他局は娯楽番組に徹する。
大阪市長選のような、敵に塩を送るような、大きな心を表すことができないだろうか?
東電・自動車業界のCMが、沈静化しているにもかかわらずである。

国民に節電を強い、公営民営大企業に関係なく普段通り、電力業界は営業を続けている。
彼らに電力を支配する能力は持ち具えていないことが、事故後の対応から国民に証明しているではないか?
原発の事実上の支配者は、電力業界である。
その肝心の東電が、福島原発の収束を宣言していない。
原発を支配できない、爆発をした原発を抱えての電力業界。

国民が何も知らされず、今なお愚かな群衆として扱われていると思わせる。
番組を通して、胸に怒りを覚える、政治の大企業の行いである。
番組で見せたのは、福島原発での傲慢さ。
自らの危険を冒し、現地における放射能の検知に携わる。
その行為には、報酬は得られない。
NHKの取材班という名を示しても、福島原発の構内に入ることはできない。
法を犯しながらも、その責を逃れようとする組織。

放射能放出という犯罪をしながら、地上にある放射能を検知することなく、管轄内の原子力施設に入らせないようにする。
無法地帯である、われわれはこの国にある。
法治国家、政策を持ちえない国家であることを、見せつけるような映像である。