ぼくは〜

ぼくは〜

NHKのニュースを見ました。
スタジオのアングルが、どうも不自然、検証委員会のメンバーである二人が立場が違うように離れすぎているのです。
発言のトップを象徴するかのように、< ぼくは〜 >を連発。
その委員会の長は、その笑みを隠すことができません。
特異な表情は、最後まで変わりませんでした。
委員会の中間報告を知り、そのメンバーの構成にもこの社会を映し出しているように思えてなりません。
このニュースでわかり得たことではありませんが、驚かされる内容があります。
官邸の危機管理センターが充分機能せず、首相にスピーディが伝わらなかったという話です。
危機管理センターが地下と5階に分離して、機能していたという。
民間では考えられないこと、そして、その根源に、管直人自身の人生が関わっていたということ。
彼は、組織の中で働いたことがない、そういうことを聞いた覚えがあります。

その管直人の指名した人物が、今回検証員会のトップらしき人と重なって見えます。
あまりに似通っていることに、驚かされます。
開口一番、100年に耐える検証をするその意気込みでやるという発言がありました。
トンでもありません、2000年に一度襲われる津波に対応、地震に備える防備を国はしなければならないのです。
100年では困るのです、さらに原発を即時停止しても未来永劫使用済み核燃料を安全に保存しなければ、将来の日本人は生きられないのです。
地球におけるこの100年で石油を食いつくし、この100年で生まれ育った電気を駆使して夜に明かりをともした人類が、この100年で地球にある空気・海・水の存在を消し去ろうとしているのです。
たった100年です。

知識人として社会に貢献され、それを元手に糧として過ごされた方だとお見受けします。
< ぼくは 〜 >
この表現のしかたをする人に一声かける人物は、彼の生涯で現れなかった。
当然、NHKのスタジオでも同じでした。
まさに管直人、自身と共通する因子を抱えている存在をまじかに見た思いです。
彼を抱えた検証委員会のメンバーが、果たして彼に何がいえるか?
組織に何がいえるか、何をもってそれを組織というか?
そういう個人と組織の関係を、この検証委員会がどう解析することができるか?

まったくの素人である、私がテレビに食い入る興味がわいてきました。