分化社会にさらば! 福島原発のお守りは、大変ですよ!

分化社会におさらば! 福島原発のお守りは、大変ですよ!

組織における背徳行為が、形成される要因はブルーカラー・ホワイトカラーに区別されるところの、仕事の役割に応じて(配置される)場所を、わけることから生じる。
商品を売る企業の場合、売り場に立つ店員と経理など管理を区別している。
この部門別に管理する様式に従い、互いにけん制しながら進むのが望ましい、そう思ってきた。
部門間の移動の際に設けられるのが、資格試験。看護婦、介護、経理、医師、弁護士。政治家も同様。
職域を細分化して合理化を図ろうとする文化を、革命的に変えなければ、これからの組織の運営維持はできなくなるだろう。
物の生産が大量生産でなく、多品種少量生産に移行し、物を作るために人が、単調な作業を繰り返すことでやってきたことを作業員ひとりだけで達成させようと試みている。
部門に培われた価値観だけを掲げて、組織人としての意見を述べるには行かなくなっている。
企業組織のリーダーが現場を指図するだけで、賃金を得ることに疑問が生まれてくるということです。
これは国や自治体、病院や消防署、警官や自衛隊にも言えます。
つまり、歳をとった幹部職員も受付に立つという、団体(企業)文化がやってくるのではないかと考えます。 
一日中椅子に座るデスクワークだけで、自分の仕事として済ませられない時代がやって来る。
それを組織の決まりとして運営しなければ、成り立たなくなる。

デスクワークは、無くならなくても、その仕事をする人が次々ローテーションとして組まれる。
モノ・商品に対応していた職員が、自分が働く場所を次々移動するということ。
その理由は、人員が足らなくなること。
分別文化を抱えたまま俯瞰的な思考をもつことができない、長期的な視点がもてない、姑息で自分勝手な個人構成員の性格だからです。
組織のなかで働くことから糧を得ながら、その仕事に自分は関係がないということを理由にして、配置移動を放棄することは許されるものではありません。

現場と指揮官は、同一でなければならない、そういう組織文化が3・11から日本で生まれる。
いまニュースに流れてきた、東電元顧問 退任翌日に嘱託。
御用文化の、官僚派遣を言っているではない。
福島原発の人的災害に対し、誰もが知った情報は、原発を動かすには被曝する労働者がいなければ稼働できないこと。
その働く人たちは、これから何年も必要な人たちです。
外国人労働者を雇うことも移住者を募ることも考えるでしょう。
まず、今いる東電の籍を持った人は、その責を逃れることはできません。

原発そのものを停止、廃棄したとしても、福島原発のお守りを永久にしなければなりません。
これが永久であることは、この2011年国民全体が確認しなければならないことです。
優秀なロボットでもできません、原発の爆発する前にロボットが開発されませんでした、その事実だからです。
東電に入社する人は、当然これから登場しません。
この東電の元顧問が、原発の現場に配属されるのならそれはそれで組織を運営するうえで望ましいことですが、現場で働く人がなくならないうちに、身を隠すべきでしょう。

このお話は、日本が7、8000万の人口になれば、変革しなければやっていけないこと。
福島原発のお守りは、大変ですよ!