果てしなき苦闘 巨大津波 医師たちの記録

果てしなき苦闘 巨大津波 医師たちの記録

NHK仙台放送局が制作した、ドキュメンタリーのスペシャル番組です。
宮城県に襲った東日本大震災は、死者5053人を数える最大の地域。
140を超す医療機関が機能停止したとき、唯一残った石巻赤十字病院が20万人の命を守り続けてきた。
震災から3か月、医師たちの活躍を取材する。

テレビ放送で視聴したし、「地方の時代」映画祭2011で何回も見た。
一回目最初、イシイ医師の医療現場に携わる活躍は、まさにスーパーマン
患者を診ると病院に配置しているだけでは、進まない現状を知る。
宮城県石巻市一帯は、稀にみる災害医療におおわれた。
被災者の立たされた状況は、水はおろか、食べ物はない、暖のとれないトイレが使用できない、窮地におかれていた。
その被害に国はおろか、県、自治体がいっこうに動かないことを医師は知る。
患者を診るということ以前に、被災者の環境を改善する必要性を感じたのでしょう。
村など地域に逃れている被災者の人数や、食糧や水の現況をつかみ、市や県に訴える医師たちを描いた。

この映像からは、機能不全になったのが県や国であることを確認する。
さらに震災当時日本赤十字の震災対応も、同じように機能不全を呈している組織であることを、現在知らされた。
義捐金が被災者には行き渡っていないという、ニュースが流れた。
一度流れた情報は、二度目で修正されるにはいかない。

映像における日本赤十字の対応をみて、医師たちの活躍を全面的に賛美するわけにはいかない。
海外での災害医療、自衛隊との連携など過去の実績を通し、国の代表しての役割を常時求められている。
他の組織にみられない、独占の立場にいる。
組織として課せられたからは、その使命から逃れることはできない。
県や国も同じで、なぜ被災者の側に立った支援ができないのか?
その原因を知りたい、国民に知らすべきです。
東日本大震災という、眼の前に出てきた障害に対し、震災時いったい何をしなければいけないか?
それを考える反省を加える組織でなければ、組織員は(公務員は)退場すべきです。