五輪招致委員会

東京五輪招致委員会

東京都庁で評議会メンバー王貞治さんらが集い、初会合を開いた。
このニュースを聞いて、「馬鹿な、そんなこと」と思った人はいないだろうか?
二、三日前ドキュメンタリー映画高校野球を鳴り物なしで応援した話がある。
当時東北大地震、野球それどころではないと言われていた春選抜だ。
応援に精力を注いでいた学生は、涙を流しながらおとなしく声を出す。
地震の余波を受けた、福島第一原発が今年爆発をしまだ収束ができていないにもかかわらず、2020年の
五輪招致委員会が発足した。

この五輪招致は、前回申請をしたにも関わらず、却下された案件。
そして会合のメンバーの頭を見れば、いつ亡くなってもおかしくない年齢の人ばかり。
招致が実現したとしても、その責任を負えない人なのです。
少なくとも、前回一度招致を申し出た人物は、二回目にあたるこの招致に関わるべきでない。
それが人としての、最低限の務めだと思います。

日本人は、大丈夫だと思っていても、日本を去った外国人が日本に戻ってこない限り、観光客は増えないし、五輪など世界は許さないでしょう。
日本に来て被爆したからと言って、誰が補償をするのでしょうか?
日本人だからすべてうやむやにできるのですが、世界の人を相手に生命の価値をかるんじることはできません。
この五輪招致委員会のニュースが世界に流れて、日本という国の在り様をどう感じるでしょう。
国民発信のメディアを持たない後進国であることを、世界に証明したかのようです。

3・11から東京発信の情報が、依然流れてこないと感じています。
社会的なニュースの発信元、日本の企業のほとんどを占めている都市、メディアの媒体がうごめいている「東京」の姿が見えない。
日本に住んでいる私たち日本人が、首都の情報に触れないのです。
生活情報が一切流れない以上、ニュースに信頼がおけない。
放射能に汚染されていないという情報を流せないなら、世界に何も発信できない。
放射能に汚染された水道、同様に下水にたまった放射能をどう処理しているか?
そのニュースが、いっこうに流れてこない。

こういう身近なテーマを説明できない国、日本へ人がやって来るはずがない。
本来旅をする人は、金を持っており自分の命を大事にする人である。
招致運動を何回やっても許される、会合に出るだけで給料がもらえる人たち。
責任という言葉を持たない、そのような国を、誰が信じるだろうか?
北朝鮮と何ら変わらない。

北朝鮮と変わらないを最後にしたいのですが、云いたかったことは。
この「五輪招致」という事業に東京と国が関わろうとしている、そのことは、これから東京に関する不利な情報は流されないという事実です。
東京の地下に潜っても下水の状況がわからない、暗黒の時代になったことです。