裏話をさがして

裏話をさがして

非核政府を求める兵庫の会 市民学習会
として〜原発の「安全神話」を考える〜が催された。
こうべまちづくり会館ホールで纐纈あやさん小出裕章さんの話に至るまで、前段で「祝(ほうり)の島」午前11:00に上映。
元町映画館の入口前、10時半ごろすでに長い行列が続いていた。
映画館に入れない人が並んでいる私たちに尋ねたのは、これだけ人が並んでいるのに「なぜ一回だけ上映するのか」と不満を言っていた。上映は一週間、すべて午前11時から、予想される客数が少ないこと、この映画が上映されたのはずっと前であったことを告げる。
要は、市民の注目するのが遅かったということ。
ようやく私も立見席で見えるような場所に並んでいても、まだ行列は続いている。

私が並び始めていた時から、小出さんは映画館に到着し、忙しいにもかかわらず「祝の島」を鑑賞される。
上映後あや監督と小出さんは壇上に立って話をされる。
映画を見ている間、映画館に入れない観客が14:00開場のホールへ流れ込んだというアナウンスが、映画を観ている観客に伝えられる。
「祝の島」を見終えた観客が、会館ホールに一斉に人が流れる。
2階会場の椅子に、すでに埋まっており、人の入り込む余地はない。
2階の講演をカメラで写し3階にプロジェクターで鑑賞するように設営されていたが、その場所も人が埋め尽くされていた。

市民学習会のきめの細かい対応は、急遽3階に設営したこともあるが、小出さんの講演にまつわる情報
はレジュメに認められていた。話される内容は、以前からお話しされていることを少しずつ変えている。
講演回数が絶大なのだろう、より吟味されているように見受けられた。
この学習会は、FMわぃわぃホームページで動画配信されている。
http://www.ustream.tv/recorded/15303419

3・11から社会は大きく動いているのは理解できるが、この現象もマスメディアの影響だろうと思わ
れる。催しで情報を伝えることも貴重なことだが、新たな市民との会話がつながった回線をいつもオン
ラインできないものだろうか?
マスに頼らなくても広く行き渡る、土壌を育てることができないか?
この企画は、午前11時からの一般公開と合わせての講演であったが、「原発を考える」のテーマがおもてに飛び出してしまった。
会場ではわずかな合間も、小出さんの執筆した書物にサインを求められた。

小出さんが語ることで、笑われることがある。
聴衆は笑うことで済まそうとするが、笑い事ではないと小出さんは言放つ。
福島の野菜は、成人・老いた者が食べるべきだと、この言葉をいつもそえる。
纐纈監督は、聴衆に<時間についての想像力>を養ってほしいと語る。
眼の前の幸せ、安楽にうつつをぬかさず、先の将来に思いを向けてほしいと私は解釈した。
時を経て事態は変化する、事実は少しずつ動いていく。
そのことを誰も解説などしてくれない、何がどうしてこうなったかは、自分で考えるしかないのだ。
小出さん、纐纈さん、お話を伺い3・11から、情報の中身が変化している。
伝わってくる話の次元を、頭の中で整理をしていかないと、すべてをごっちゃ混ぜにしてしまう。
誰かにすべてを任せて、投げ売りするなんてことは、大人にできるはずはないのだが・・・。

この学習会は、FMわぃわぃホームページで動画配信されている。
http://www.ustream.tv/recorded/15303419