おカネだけの値打ちで、考えてみました

フィリピン・イサべラ州バイオエタノール製造・電力供給事業

目的:サトウキビを原料としたバイオエタノール製造・販売
   用途=フィリピン国内の自動車用ガソリンへの混合
     =サトウキビ残渣からの再生可能エネルギー電力供給
場所:フィリピン・イサべラ州サン・マリアノ町(ルソン島北東部)
事業者:Green Future Inovation.Inc. (GFII)
=日本、フィリピン、台湾企業の出資する合弁会社
ECOFUEL Land Development Inc.
原料:サトウキビ
   栽培予定農地面積:11,000ヘクタール
   農民との契約形態
   ①Lease Contract (土地賃貸契約)
   ②Growership Contract (栽培契約)

  フィリピンにおけるバイオ燃料と土地収奪と題して、
 国際環境NGOFoEジャパン委託研究員
波多江秀枝さんによるフィリピン報告会に参加しました。

数十年にわたり耕作してきたものの、高額の費用がかかるため「土地所有権」を取得していない農民が多数いること。
フィリピンではスペイン植民地時代に端を発する大土地所有制が根強く残っており、歴代の政権が取り組んできた農地改革はいまだに完了していません。

事業者は農民を世帯ごとに回り、年間1ha当たり5000ペソ(約10000円)で農地をサトウキビ栽培用に賃貸しないか、
あるいは土地権利書のない農民には、権利書取得に必要な調査や手続きを無料で支援することをアピールしています。

このフィリピンと日本を比べてみたくなります。
1614年、クリスチャン大名高山右近(高槻領主)は、徳川家康キリシタン禁止令によってマニラへ渡る。
当時マニラには日本人村が存在し、約3000人の日本人が住んでいた。
第二次世界大戦1941年日本軍がマニラに上陸し、翌1942年中に占領した。
フィリピンは、米比相互防衛条約アメリカ合衆国と軍事的な同盟を結んでいます。1951年8月調印。

アメリカの軍事駐留を拒んだ国でもあります、日本として見習いたい国でもあるフィリピン。
総人口は、1億人になろうとしています。
原子力自然エネルギー、どちらの道に進むべきか悩んでいる国、日本。
おかねに執着した結果、しあわせは、どちらに向いているかと考えさせられます。
世界に開かれた国家である両国なのに、物価にちがいがある。
種類によって価格は違うが、コメ(高級)が1キロ80円、酒マタドール106円、ビール・サンミゲールライト小ビン54円。
今日の値段を、キヨさんに伺いました。
日本が豊かになったか、手に入れる食べ物だけをとってみて、胸を張るような国でなくなりました。
この国で、何か威張れるような国になりうるでしょうか?

お金だけの値打ちで、考えてみました。