災害が起これば、自分の足を頼るしかない

 雨あがり    横浜CD文庫 

 著者 伊集院 静


 朗読 堀 英二


 中卒で鎌倉の老舗の経師屋に弟子入りした、

 廣作は、「まずは三年、何があっても辛抱だ」

 と教えられる。厳しい修行の日々の中で次第に

 周囲の大きな愛情や励ましに気づいていく。






 言葉が怖い   2007年  (株)新潮社

 講演者  向田邦子



 このごろ言葉がとても怖くなりました。時に人

 の心を動かす強力な武器にもなれば、また人を

 狂わす武器にもなる言葉。そういう言葉を道具

 に、ラジオ、テレビ、小説と三つの分野で活躍

 した向田さんが、言葉の多様な力について語り

 ます。












3人掛け


 
 JR電車の、一番前の腰掛、3人掛けがある。

 端っこに二人懸け、空きがある。

 その間に座れるかどうか、時代が動いている。






 冬になると極端に厚着になる。

 それにもして、肥満の日本人が増えてきた。

 3人掛けで3人座れない、椅子の設計。

 これを食生活が豊かになったと、

 勘違いをする人たち。





 あと数年して、平均的な日本人が欧米人のように

 肥満体質に変わるかもしれない。

 カロリー過多になり、運動をしなくなる。

 そして、長い時間歩くことができなくなる。






 つまり、JRの電車では、乗員が満足に座れなくなる。

 国の人口と同じに、乗客も減らざるを得ないということか。

 再稼働し始めた原発が、また爆発をすれば、車を使って

 走ることなどできない、どこへも逃げ出せない。

 日本の島は細長く、その間にある道路や線路を使うしかない。






 その道をかき分けて走る、歩くにしても、

 人を押しのけて、進むしかない。

 道は、一つしかないのだ。

 災害が起これば、自分の足を頼るしかない。








 昨日の夜、車にはねられました。

 挨拶もなく、車から降りずして通り過ぎた。

 警官や警察が頼りにならないことは、

 いうまでもありません、わかりきったことです。






 
 災害は、いつでも起こります。