武家草鞋

武家草鞋   2006年    (株)新潮社


 著者 山本周五郎

 朗読 鈴木瑞穂

 収録 1995年




 作品紹介

 まずこの小説が、雑誌「富士」に発表された第二次大戦後の

 昭和20年10月という時点に注目願いたい。当時の出版事

 情からして、おそらく日本降伏(8月15日)前後に執筆さ

 れたと推定される。

  読み返しみて、破局に瀕する国情下にありながら、微塵ゆ

 るがぬ小説世界を創出し、半世紀後のこんにち、なお新鮮な

 感動を訴えかける主題の真摯な普遍妥当性に、三嘆の思いを

 禁じ得ない。 

(中・後略)


        木村久邇典






 CDプレスについて

 朗読が収録されたのが、1995年。

 このCDが発行されたのは、2006年。







 ちゃん


 
 著者 山本周五郎    2006年  (株)新潮社

 朗読 名古屋章     収録  1994年





 桐の胴回りに、漆と金銀で桐の葉と花の蒔絵をほどこした

 「五桐火鉢」。かつての珍重品も流行の移り変わりととも

 に次第に注文も減りだした。時勢の流れにくじけそうにな

 る昔気質の職人重吉。重吉を励まそうとする家族や長屋の

 人人・・・。周五郎”下町もの”の傑作。










 武家社会の崩壊、戦争の敗北、そして2011年。

 社会の変化と経済の混乱で、職業・組織観が変遷。

 未来に対する責任を放棄して、人間が死んだ。

 国や人間は、ロボットへと変わり果てた。







 仕事に悩む、ロボットが生まれるはずはない。

 再び戦争に突入する、その確信を得ました。