バスに乗って長崎

バスに乗って長崎




  博多は、広すぎて見渡せない。

  歩くに、体力が衰えていた。

  わかっているようで、何も知らない土地。

  少し離れて、周りを見てみようと思い、

  かつて行ったであろう、長崎に向った。





  訪ねる先は何も決めていない、ただ傍に近づきたかった。

  長崎という言葉に惹かれた。 

  市電を見ると、ほっとする。

  それでも市電に乗る勇気は、起こらなかった。

  道を歩く人に合わせて、散策する。




  
  
  木造の建物が少なく、鉄筋造りがほとんど。

  間口が広くなく、こじんまりした印象を受ける。

  人に気配りを、感じさせる町。

  新しい起業は、生まれていないだろうか。





  
  ネットカフェが、どこかに生まれていないか探し、

  遠目で一軒見ただけ。

  見つけてはいる時間がなかった。

  計画を練って、訪ねないと何もできないのがわかる。

  乗り物に乗るのが嫌いで、歩くことしかできず、

  いっこうに歩く距離が延びてこない。