メキシコ・カンクンからのバスツアー

メキシコ・カンクンからのバスツアー




  朝早くからの起床で、バス停へ集合。

  乗合バスで停留所やホテルへ、観客をピックアップする。

  最終のホテルの警備の暑さ、びっくりした。

  二重三重の検問をくぐって、参加者の泊まっているホテルに到達。

  ホテル前では、取り残された掃除婦が、門で立ち往生していた。

  彼らは運転席横で、安全ベルトを締めずに座る。

  



  運転手は、地図が読め客の対応に慣れているが、

  何となくぎこちない。面だった感じは、片言の英語さえ

  交わそうとはしないこと。観光国としての自信があるのだろうか。

  自分の仕事を果たすだけで、精一杯という雰囲気を感じさせた。

  時間通り働くという厳しさ、労働の締めくくりがこなしにくい。

  長々とした日常性なのだろうかと、想像した。

  



  街で見かけたTAXI、運転席の隣で女性が座っている車が多かった。

  早朝のことであり、道のあちこちにTAXIが止まっている。

  食事だろうか、お茶だろうか。

  公私があいまいに使われて、さも運転手にプレッシャーがかかっているかのよう。

  個人タクシーの部類に入るのだろうか。





  スーパーの陳列売り場に待機させられ、まずはツアー代金の支払いに並ぶ。

  次はコース別に分かれて、バスの前で適当に並ぶ。

  横後ろから、自分の番を早くしようと、身体を押し付けてくる。(もちろん男)

  バスに乗る最後となると、自分たちの座る場所を探しまくることになる。

  幸い2の倍数で参加したので、座席は確保された。






  ガイドが壱名かもしくは弐名だろうか。

  女性のガイドが一方的にマイクで話しかけるパターン。

  その彼女は、バスの中を前後ろに移動するのだが、かなり太め。

  からだを横にしないと前に進めない。

  この光景は、飛行機の添乗員でも見かけられた。

  




  彼女の行動でわかったのは、バスの後方にトイレが設けられていること。

  もちろんその説明が行われていたのか、私にはわからない。

  バスの最初に訪れたのはトイレ施設、そして済ました後コーラが販売された。

  ツアーの主なものは、遺跡と洞窟のスイム。

  遺跡を訪ねるにしても、能動的な若者がベースなのだろう。

  私には、不向きなテーマかもしれない。






  ツアーで感じたことは、日本人は並んで待つのがお好きだということ。

  ガイドする側は、おもてなしをしてくれるものと信じて疑わない。

  時間通りという行動には、何の抵抗をもたない国民性。

  観客がバスに戻ってこないという風景は、よく見かけた。

  写真を撮る時間として設けられている、それでもみんなが揃うまで待たされる。

  人を待たせているという、気持ちになかなかならない。

  そういう国民性で、動いていくしかない。






  ガイドが何を重要なこととして、乗客に説明したのかわからない。

  話し伝えた結果として、ガイドが帰らない乗客を探しまくることに。

  待ち合わせ時刻を観光客に伝えているのだろうか、まずそれはないと思う。

  ガイドなし遺跡の真ん中で、日本人が何もせずに待たされた。

  ガイドとはぐれてしまった、ガイドがガイドになっていない。





  海外からの旅の参加者が集まってくる、話し言葉が全員に伝わっていると思えない。

  バスガイドだけでなく、遺跡では担当者がガラッと変わる。

  胸には、ガイドとしての名札を提げていない。

  自分の思い入れが強く、つぎからつぎへ話す内容が移っていく。

  最終には、CDの自己販売になってしまった。

  遺跡の詳しい学説より、一般的なこととして伝えるべきことは何なにか。

  冷静に教えて欲しいのだが、自分の言語でもって観客に伝わっていると信じている。






  何に興味をもって、遺跡を訪ねてきたのか。

  いにしえの人は、何を考えて過ごしてきたのか、

  単純な話でそれでいいのだが、そこへいかない。

  ネットで調べると、その遺跡の数もわんさと出てきた。

  研究が盛んなのだろうか。






  スイムが入っているので、若者向きの企画だと思う。

  なかに遺跡コースが入っているので、万人むきではない。
 
  バスの仲間がテーブルを囲み、バイキング形式の食事をする。

  その食欲は旺盛なもの、沢山食べるというのは健康の印かもしれない。

  皿に残された食べ物は、客が立ちあがると給仕スタッフが下げていく。






  その給仕の行動に違和感を覚えた、上司だろうか言われた通りのことを

  していれば評価があるかのような働き具合。

  食事の途中で、皿に盛って再びテーブルへ戻ってくるかもしれない。

  そういう配慮もなく、皿に残されたフォーク・スプーンを下げてしまう。

  皿などの洗い物が増えるということが、考えられないかのよう。






  彼らのテーブルの片付けが面白かった。

  水のスプレーだろうか、テーブルに吹きかけてそれを布で拭いていく。

  楽しみながら働きたい、そんな雰囲気を感じた。

  感心したことは、料理の盛り付けされているコーナーが、移動すること。

  食事をして退場するごとに、料理の提供する場所がかわる。

  バスを降りて提供される場所ごと、同じ人が働いていると。

  顔が同じように、見えて仕方がなかった。

  同一人物だろうか。






  老いた者にとって、不向きなツアーかな。