地域を見る

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  京都駅よりJR山陰本線に乗って 園部駅

  乗客の多さにびっくり、加えて快速が走るとは

  世間を知らないものと恥じました。



  車上からの見学でしかありません。

  紹介がなければ、訪ねることができませんでした。

  見知らぬ土地へ出かけてみる、旅の一つ。  




  能勢町と篠山の境にあるということも、初めて知りました。

  園部の町の、印象を書きとどめておきたいです。



  
  畑と家の作りを見て、篠山を連想しました。

  広い畑がほとんどで、建物が大きく見えたり、

  町の道路はどこも整備されていました。

  しかし、細い道路で車と車が道を譲りあう場面は、

  少なかったように感じます。

  現役(働いている)の方が、車などで移動されているような

  雰囲気は感じませんでした。

  当然、自転車や歩道を散歩しておられるような、風情は見かける

  ことはできませんでした。





  走る車の傍、スーパーや大型施設を見ることなく、

  コンビニを多く見かけました。




  都会と地方の違いは、過疎地域の言葉と若者不在が気になります。

  それが園部には、昼間人口の増える、教育施設を抱えています。

  園部へ通ってはみても、バイトや卒業後の働く場として、

  若者の職場がない、典型の町経済とみえました。





  大学へ通っている学生たちは、働く場所として園部を考えておらず、

  住まいと将来の職場として、京都付近をねらっているのでしょうか。

  この同じことを、農業に携わっている現役の方、

  その息子さんはひとまず園部を離れ、経済活動の拠点を園部以外に移している

  可能性はないかと、想像するのは間違いでしょうか。




  さらに妄想の世界を深めていくと、畑のアウト・ソーシング、

  外注化が行われている渦中ではないかと思いました。

  小さい畑をまとめ請け負って、集中し大規模化。

  個人でなく、組織化や企業化することで個人の負担を少なくする。




  最後まで残されてきたのが、周りの森林や耕作放棄地。

  所有・維持管理・権利の不明瞭な関係が、輪をかけて自然を荒れてみせる。

  過疎地域におけるコミュニティの存在が、薄くみえてしまうのは、

  私だけなのでしょうか。





  やぎ農園のやぎを見ているだけで、癒されました。

  たとえばひっきりなしに見学者が、やぎと触れあうことで、

  やぎたちが神経質になったりするものか、想像してしまいました。