カイロタイム

カイロタイム  2009年   カナダ・アイルランド
Cairo Time

監督 ルバ・ナッダ
出演 パトリシア・クラークソン
   アレクサンダー・シディグ
   エレナ・アナヤ


3週間興行の最終日、金曜の昼。
にもかかわらず、映画を観賞する人は多かった。


息子や娘が結婚する年代を挟んだ、男女の話だ
ろうか。恋の話に落ち着くだろうと、想像はし
ていたが見ている方にすれば、いらいらさせる。


エジプトの観光ができればそれでいいと、勝手
に決めて映画を見たが、心は満たされない。


登場人物の設定が、しっかりした像でなく、
すこぶる曖昧模糊として描かれている。
働いている社会人を損なう、雰囲気をみせる。


マガジンの仕事をしているという、この話が
信じられない。専業主婦としかみえない。


大きな流れは、この海外から中東地域やカイロ
を旅する観光客、女性たちに焦点をあわせた
映画ではないかと思う。
シンプルに言うと、イスラム教。


カイロで男性たちに取り囲まれる、主人公の
あわてた様子を描いている。一人で散歩に
いかないよう、戒めているとしかみえない。
男性からの視点でしかない。


動物園でキリンやライオンを見る、感覚と
ほとんど変わらない姿勢で描いているように
見えて仕方がない。


イスラムの世界を旅したいと思ってみても、
叶わないのが、このイスラム
端的には、男女の扱いが異なること。
そのことを取り払って、旅へ出かけ、仕事を
切り離してレジャーと考えている。


映画の衣装係を恨めしく思いました。
出演当時50歳あたりでしょうか、脂がのって
調子が出ているときです。



映写後、館内の座席をなかなか去ろうとしません。
ショックが大きかったのでしょうか。
映画の観客を高い目に設定した、今回の作戦は
功を奏したようです。