コヤニスカッチ

コヤニスカッチ  1982年 アメリ
KOYAANISQATSI


監督 ゴッドフリー・レッジョ
音楽 フィリップ・グラス

製作 フランシス・フォード・コッポラ



http://www.youtube.com/watch?v=QSTTOO5-xSI



http://www.youtube.com/watch?v=CGG6aM0cMew




作品には、ナレーションなく、映像と音楽で構成されている。
ひとりでは、とても楽しめなかったと思える映像。


パソコンと向き合って、神経をそれに集中しているわけではない。
音楽だけとか、台詞とか、ある箇所を取り入れ他の事に
気を使っているときがある。
ながらのひとつとして。



作中の、音楽のみに集中することは避けたい。
音楽とともに男の、”コヤニスカッチ、コヤニスカッチ”という、
呪文のごとく観客の頭にこびりついてくる。



コヤニスカッチという声と、映像を見ることで、今ある現実をあらためて
自問自答してみようではないか。
そう語りかえているかのよう。
ナレーションや台詞で、観客に訴えるのではなく、
音楽と映像で「事象」を示そうとしているのだろうか。



大規模発電所、グレンキャニオンダム、ネバダ砂漠での原子爆弾実験など。
大気圏核実験は、1962年まで行われていたという。映像に出てくる人の服装や
表情に1982年となんとなくかみ合わない、雰囲気を感じさせる。




1982年アメリカで公開され、日本で公開になったのは2004年。
ドキュメンタリーとしての意味合いを消し去った、映像ではないか。
製作した時代を削いだ、雰囲気を感じる。
ゴッドフリーの、映画に登場するアメリカ人への視線が、
年配者に向かっているかのようにみえた。



海水浴を興じている人と、近接してそびえている原発施設。
なぜに、どうして。