生きぬく 南三陸町 人々の一年

生き抜く
南三陸町人々の一年ー  2012年  日本  99分

娘を引き揚げるためいち早く海に出た漁師
最愛の妻を亡くし幼子と再起を誓う夫
役場職員だった夫を探し続ける妻
日に日に絶望の念を深めていく女性
仮設住宅の抽選をめぐり言い争う人たち


800時間の取材テープが物語る、
「命」を紡ぐ人々の素顔。


※入場無料・申し込み不要



http://www.mbs.jp/ikinuku-movie/




ちょうどテレビを見ていた時の、記憶があります。
あの時登場した、当事者でした。


2013年8月。あの時に戻ることができるでしょうか。
どす黒い津波が襲ってくる場面を見ると、よみがえります。
いま、再びあの時の出来事を呼び覚ます、意味があるでしょうか。


800時間、取材を繰り返して、映画として生き返らしたことに
戸惑いを感じます。
2013年8月。参議院選挙後、なぜ今。


人を情報源として取材することの、意味を考えさせます。
人ではない、歴史的な資料としてかき集めるべき情報はなかったのか。
「選挙2」で言いました、取材をして編集・公開に至るまでのタイムラグがありすぎです。
本当に、800時間追い求める材料だったのでしょうか。


チラシに映画製作者の個人名は記されていません、題の下に小さくmbsと。
テレビを見なくなった私にとって、一生見るはずのない映画でした。
鑑賞料は無料です、何故なのでしょう。


カメラを向けて取材するに、名も知れない監督では誰にも信頼されません。
それが、mbsというだけで、歴史の証言者の扱いを受けるのです。
他の映画監督とは異なる、篤い信頼が寄せられたはずです。



mbsと書かれていて、この映画を見に行ったであろうか、
自問自答をしています。
映画のジャンルに飛び込んでいった、無料映像でした。




http://www.youtube.com/watch?v=B61Q6MUjcDE