愛する命を送るとき

愛する命を送るとき
〜「川辺家のホスピス絵日記」より〜


講師;川邉 貴子 氏  (聖心女子大学教授)

略歴・1957年、東京生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程終了。
公立幼稚園にて保育に携わった後、都立研究所にて指導主事。夫のがん闘病を支える
ために退職し、2年後に見送る。その時の体験を、「川辺家のホスピス絵日記」
(山崎章郎医師と共著)にまとめる。この体験を生かし、医療と地域をつなぐNPO
法人の活動や、ホスピスに絵本を届けるボランティア活動がライフワークの一つと
なっている。

講演概要:末期がんの夫はホスピスで最後の時を迎えました。がんが発見された時の
思い、再発した時の落ち込み、ともに歩んだ家族として、そのときどきに何を感じ、
どう支えあったのか。また、私たちが受けたホスピスケアとはどんなものだったのか。
体験を語りたいと思います。


1、夫川邉龍一の闘病経緯

4、ホスピス緩和ケアの病棟連絡会議 定義

ホスピス緩和ケアは治癒不可能な疾患の終末期にある患者及び家族のクオリティ・オブ・
ライフの向上のために、さまざまな専門家が協力して作ったチームによって行われるケア
を意味する。そのケアは患者と家族が可能な限り人間らしく快適な生活を送れるように
提供される。ケアの要件は、以下の5項目である。
1)人が生きることを尊重し、誰でも例外なく訪れる「死への課程」に敬意を払う。
2)死を早めることも死を遅らせることもしない
3)痛みやその他の身体症状を緩和する
4)精神的・社会的な援助を行い、患者に死が訪れるまで、生きることに意味を見出せる
ようなケア(霊的ケア)を行う
5)家族が困難を抱えて、それに対処しようとするとき、患者の療養中から死別したあと
まで家族を支える


<私の体験的定義>

・適時的なカンファレンス・コミュニケーション
・的確な医療行為〜充実している痛みの緩和医療
・ボランティアの皆さんからの何気ない支え
・家族まるごとへのケア
・医療者との信頼関係が生み出す安らぎ

○書くこと・語ること
子ども達に夫のことを話すわけ

日常ではつい忘れがちになる「支えあうこと」の素晴らしさを確認したい
命は日常、日常とは時間との関数、その中でどう人として生きるか

以上レジュメより


子ども達への命の出前授業


今の日本で失われている、教育の中

大切にしなければならない、重要な授業でしょう。