bloom 生まれてきたのは私

bloom  生まれたのは私  2008年 日本
監督 岡田映人

知っていますか?
母の数だけ想いがあることを

母親になったばかりの女性たちの、リアルな声を集めました。
生まれつき母である女性はいません
では女性はいつから母となるのでしょうか?

三鷹市助産師会が主催している
助産師と一緒に遊びましょう の会で撮影した
約10名の新米母たちのインタビューを
対面・産後・母へ
の6章にまとめました。

(解説より)


http://www.youtube.com/watch?v=giVsciA54sg


えんえんと若い女性たちのインタビューを聞く。
なぜ私が、この映像を見なくていけないのか?

母親としての芽生え、その感動。
そのあたりから涙目、涙してしまった。

好みのタイプの女性は、ひとり。
そうじて、ゆっくりと話しかけてくれるので聞きやすい。

なぜ涙したのか、考えてみれば、自分にとっての実の親、
妻たる存在、子どもを想像したから。

人は親から子へと連綿とつながって、学びとりそれを受け継ぐ。
それぞれの人生は、その繰り返しに過ぎない。

新米ママやパパは、常日頃自分のことさえ、かまうことさえできない。
ゆったりとした時を過ごせない。
その忙しい時に、大切なことは・・・・。
お互い知らないこと、知らない者同士が話し合う時間を持つこと。
このDVDを見ることで、孤独感を無くし共感を拡げる場にしようとする試み。

幼子と二人して歩いていた時、母親の実感を認識した。
インタビューを答える母親が、絶句して声が出せない。

母親の立場と、今まで育ててもらった実の母親の恩、それを重ね合わせることで
あらためて感謝の念を持つのだろう。
若い親たちにとり、幼子を抱えているのは、人生の通過点でしかない。
立ち止まって反省する、振り返る時間が持てないのがふつう。

このインタビューは、日頃悩んでいる人たちにとって、お互いの思いを吐き出す
”いやし”のひと時であったかもしれない。
出演者・スタッフの年齢が、ほとんど同世代であったのではないか?
価値観の共有する人たちを集め、インタビューとして出演を依頼した、
その恣意性をやんわりと感じる。


http://www.kosodate.or.jp/bloom/



家族に看取られたり、家で産むということをしない生活を繰り返してきた。
ほとんどの夫婦が、実の両親のサポートを受けずに子育てをする。
精神的な不安や、孤独感に襲われる若夫婦もあるだろう。

取材に応じた新米母親は、勇気を出してインタビューに応じたであろうが、
身内からの情報でなく、同世代・新米母親からのサポート。
この支えでもって、身近な知識や情報を獲得しなければならない。
なんという不幸な時代に、私たちは生きていることでしょう。

新米母が言う。
名前の知らない人から”いいようのない”、情けをかけてもらっている。
母親の心とは、自分の子どもに対してだけでなく、人それぞれに敬うことでもあります。

自分だけの想い、自分の価値観で物事を決めようとする。
自分本位の考えが横行する社会は、子どもを育てる、母親として後ずさりしている。
人に敬意を払うのを忘れた社会が、子どもを育てることなどできません。

子どもの少ない、少子高齢社会に歩み始めたからこそ、人の気持ちを察することができない。
親の心を忘れた年老いた者や、親になりきれない大人たちが増えてきたからではないか?
ケイタイを覗きながら歩く、人の流れをみて、そう思います。



NPO法人 子育てコンビニ

http://www.kosodate.or.jp/