マンション Ⅱ

マンション Ⅱ

情報を共有しあわない、 社会

マンションを調べているとコメントを頂きましたが、まだ言い足りない。
前半だけにすぎないです。
原発とマンション及び建売の在り様が似ている、その共通点を考えたかった。

モノを作るうえで、商品の開発・改良に努めてきたか、顧客の育成に業界は努力をしてきたか、
新しい顧客に意見を求めてきたか、というメッセージを伝えたい。
自動車を思い起こしてほしい、ひとつ改良しては次のステップを踏み、メーカーは開発した。
その技術を社会に知らしめ、消費者に安全性を訴え続けてきた。
その理由は、売る方のメーカーとして、他社とは違う点をアピールし、差別化するためにある。

それが進んでくると、ランニングコストの低下に導くため、運転のやりかたまで指導する。
メーカー独自の先駆性を示し、それを理解できる消費者に育てる。

この流れは、情報の共有化です。
その一部は、今でいう悪者の・・・
マスメディアが引き受けていました。

マンションが作られる過程で、それでは何が不都合か?
設計からランニングコスト、販売から大規模改修による費用、管理費の設定、将来の計画が
この業界で改良されてきたといえるでしょうか?
ひとつのマンションを企画するたび、現地とは異なるモデルハウスを建てます。
造っては壊し新、しい経費を生み出します、その費用は誰が支払うのでしょう。
誰でもない、マンションを買う人が「後払い」するのです。

ランニングコストである石油や電力、将来必ずかかる費用の捻出です。
自動車の駐車設備、エレベーターの施設、水の配給設備、すべての電源の確保と、
それらの修理と新たな施設の購入です。
ここでいうところの全面電化のスタイルを、歩むかどうかが選別されます。

管理費は、欠かせないモノです。
誰かに任せても、最終的に全体の管理をしなければなりません。
その管理する能力を高める努力を、私たちはやってきたでしょうか。

設計思想から、製造工程の開発、ランニングコストの低下の努力。
住むうえでのコミュニティを形成するなどなど。
私たちは、社会的な情報を共有してきたといえるでしょうか?

残念ながら、消費者としての公平性・情報を共有化することなく、受け身の体制ばかりして
いた気がしています。

建物の構造を知らない、全体構造の運営のやり方を熟知していない。
それがまるでプライバシーのように公開されず、全員に共有化されていない。
お互い知らないことが、さらなる問題を引き起こすに違いないのですが〜。
お任せ、社会です。