マンションと建売

マンションと建売


世代間の断絶、若者の自動車離れ、会社の飲み会。
いろいろな社会に合わせて、時代に応じて考え方が変わってきている。
しかし、住まいを取り入れる消費者としての立場、意識はほとんど変化していない。
ふるい日本人、あたらしい日本人は、共通している。
そのことを感じざるを得ない、それをみた。

メーカーが考えるセンスは、利用する側の立場に沿って作られていると、
思い込んでいる風潮がある。
モノをつくられる過程で、商品は次々に改良されるという、期待のようなものを持っていた。
いわば消費者が「勝手に思い込み」、発展性のある・公平性を持つのがメーカーだと思った。

旧人類も新人類も、購買に関する思想や購買意欲は変わりないのようだ。
建物の設計や商品のデザイン、電気器具のコンセプト、製造する者と使用する者が、
共通の価値観で創造されていると、誰しも信じているのだろうか?

お仕着せの服、大きさが自分にあっているかのような、既製品。
お気に入りの商品を持つには、値段が高すぎるオーダーメイド。
そういう思い込みが、マンションと建売住宅に走る購買行動に繋がっているのではないか。

マンションといえば、つくる側の一定の思想で、同じ考え理屈で創られている。
住むものすべてを対等に、誰でもが平等に作られている、と思っていた。
ところが、マンションの作り手である、製造主は「公平感」をもって、着手したか
どうかは、最後になってみないとわからない。

同じ棟のマンションの、同じ階の二つの住まいをみせてもらった。
買う側に立てば、どちらかを選択するだけのことしかできない。
そんなお仕着せだけの、設計思想に甘んじていいのだろうか?
そう考え始めた、今日この頃です。

住宅を一つ買ったとして、本体の設計図をじっくりみる機会は訪れない。
全体を通しての開発思想や公平性、設計における思想を垣間見ることができる。
マンションひとつ、棟全体の設計図を見たという人。、
すべてのマンションの価格設定をチェックした人、いらっしゃいましたら手をあげて!

原発の設計図と同じで、人任せで進めるのが、日本人の習い。
ふるい人、既得権力者として毛嫌いをしていても、お任せ日本人の気質は旧態依然。
商品棚に掲げられた、うわべだけを見ていても、後悔するのは間違いない。

高層マンションで12時間停電に追い込まれた、大阪のニュースがある。
2013年3月のこと、メディアでは絶対流れない話。
高層オール電化マンション停電!
マンションを買うのを、ストップしてじっくり考えてほしい。
これだけマンションが増えているのに、なぜ住宅が安くならないの?
人口は、減っているんです。