河童のクゥと夏休み

河童のクゥと夏休み  2007年
監督・脚本 原恵一

原作 木暮正夫
声の出演 冨澤風斗
     横川貴大
     松元環季

夏休み前のある日、帰り道で小学生「康一」は、大きな石につまずいた。
その石を拾って、水で洗うと、中から河童の子どもが〜。


偶像物で二度泣かされました。
それもアニメです。
悔しいとしか言えない。

その源は、リアリティでしょう。
映像で表現するモノを、アニメで実現するのは、
易しいと素人目に感じます。

そういうリアリティ溢れるアニメを、大人以外の視聴者が
本当に望んでいるのか?
それを考えてしまいました。

まわりの人たち。
学校内の遊び友達、近所の住民。
ニュースで駆けつける、人たち。

興味本位で近寄る人たちを、抵抗もなく受け入れる家族。
心のうちでは、親密になりたいのだが、なぜか冷たくする。
複雑な感情をきめ細かく表現されていました。

苛めの場面をしっかりと描いている。
このリアルさは、何を求めているか。
アニメの本道、子供たちに視線を当てていると思った。

俳優の立場にいる人は、演じるうえで何が望まれているか、
はっきりつかめたと思います。
黒目の位置や黒目の動き、俳優に指示するより、手早い
演技指導ができます。

モンスターペアレントの皆さんには、
ぜひ見てもらいたい、作品です。

http://www.youtube.com/watch?v=6nQh6w7mSLg