分断されていく社会

分断されていく社会


門戸開放の名でこわされてゆく
 〜私たちの医療〜


政府と市民の意見交換会
民主党政権では、政府側が去年出席をしていましたが、
今回は「出席しませんでした」。
構成団体、神戸実行委員会が要請をしなかったにしろ、前例である去年を
振り返ればわかることですが、「なにもできなかった」。

分断がいたるところにうまれています。
TPPは、その頂点。
政府は、農業を最重点項目として「こたえ」を出そうとしていますが、
それで終始する問題ではない。
今回の討議で投げかけられたように、「医療」を中心に対話を
していましたが、それだけではない。

経済効率、経営効果から是非を判断するかのような数字を発表しているが、
目算しているに過ぎない。
すべて「命あっての話」「生きていての」「しあわせ」という、原点を
差し置いての「お金」談義に変わりない。
「おかね」で買えないモノがあるという、共通のコンセンサスがとれていない。
311後も経済論議に進んでゆく、政治。
それが分断されている、今の日本国民の心情だと思う。

国民を分断している。
張本人が、マスメディアの新聞とテレビ。
それを確信させるのが、まだ国民の目に映らない現状のすがた。
マスメディアに問いかけては、発信し続ける一般人しか語れない社会。
聞くだけにすぎない、戦時の新聞と変わり果ててしまった。

昨日登壇者がおっしゃいました。
日本の新聞メディアは、本当のことを書かない。
書いているのは「東京新聞」だけだと。

世界で流されている英語版のニュースを、日本の新聞は伝えない。
翻訳すればそれですむものを、それさえできない。
情報を伝えられない、その理由にはそれなりの理由がある。

ノーベル経済学賞のジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授

22日、都内で朝日新聞などのインタビューに、
環太平洋経済連携協定(TPP)について
「日米両国の国民のためにならない可能性がある」とクギを刺した。

この話は、昨日の講演で聞きました。
テーマは、英語で欧州やアメリカが報じていることを、
マスメディアが流さないということにあります。
(テレビ新聞を見ないもの<私が>言うのも、不自然ですが)

ネットで調べればわかることを、何も語らず何もせず<垂れ流し>しているのです。
このままでいけば、新聞の意味がありません、広告ビラ。
広告ビラを出し続ける、テレビ番組や政府の言うことを信頼できますか?

テレビ・新聞が値上げしないと、喜んで<ちらし>を読み続けます。
本当のことは書かない、本当のことは書けないのです。
原発被害者と支援者の集い」が、災害後二年経て開催されました。
その意味するところは、何でしょうか?

神戸の鼎談は「医療」を焦点にあてて対話をしましたが、関連するものとして
年金や社会保険などと共通話題を思い浮かべます。
年金は3〜40年、医療は2〜30年、失業と結婚は1〜20年後のはなしと、
若年層、中年層、高齢者と別々に解釈されそうです。
食べ物や飲み物、社会がこのまま安全な生活がもたらし、健康な生活ができるものと
思い込んでいる若者にとって、この会場は「異空間」でしかありません。

公務員である看護士の発言がありました。
公務員としての風当たりがきつく、毎日の仕事をこなすのでせいいっぱい。
TPPに関心を寄せ、学ぶ気持ちにならない状況だという。

いま、企業が躍起になっている経済。
目が一気に経済に向いている、追い立てられるように流れていく。
経済のみに視点が奪われている、既得権益に入り込もうとする新規参入者、
新社会人たちに、見えて仕方がありません。

経済人であれば、いま社会に何が求められ、将来何が必要なことか?
それを考えさせることが、大人の社会人の役目であるべきですが、
政治とマスメディアの世界は、一致団結のバトル状態。
「誇りを持って」働いていない、社会人ばかりになりました。

マスメディアが、真実を語らないことで二重の分断を負わせているのです。
事実を伝えないこと、うそを言って世の中を暮らすことは誰もできません。
その先頭に立って、お先棒を担いでいるのが、いまのマスメディアなのです。


マスメディアとネット、これが対抗軸となっているのではありません。
ネットの世界でも、分断されています。
ネットといっても、テレビのチャンネル同じ、他のチャンネルを回さない〜
他の人の意見を聞こうとしなければ、テレビ・新聞と同じです。


http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013032500628


原発被災者に寄り添うことができるのは、日本の将来をイメージできる、
未来に責任があると感じている人たちです。