るにん
るにん 2004年 日本
Runin Banished
監督 奥田瑛二
出演 松坂慶子
西島千博
小沢まゆ
麻里也
ひかる
江戸吉原に火付けをした罪で流人となった花魁、豊菊。
ばくちの罪で流人となった喜三郎と恋をする。
喜三郎は、不可能とされた「抜け舟」に命を懸ける。
奥田ワールド。
島の流人の話、囚われの身ではあるが狭い空間。
150分、限界を超えてしまう長さ。
力で見せつける、芸術か。
監督の演技が、自虐的にみえる。
罪人たちが島流しにされた、孤島。
のっけからの島での生活に、なぜかおおらかさを感じる。
http://www.youtube.com/watch?v=-k-rUEkhmsQ&NR=1&feature=endscreen
映像が描く、罪人たちの悲壮感が伝わってこない。
飢饉にあえぐという一点を除けば、現代と大差ない。
流通するはずのないお金に執着するなど、ありえないように思える。
孤島から脱出し民家にたどり着いたとき、
「自由になる」というセリフが頭にこびりつく。
「自由」という言葉に違和感。
「自由」という概念が、この時代あっただろうか?
云ってみると孤島で生活しているときが、
檻もなく、細かいルールもない〜「自由」な領域だと思える。
江戸時代であったとしても、社会で生活をすることは、
決まりを守らなければならない、厄介なものをしょい込むことになる。
現代に、「自由」があると思えますか?