土江美樹子さん

土江美樹子さん講演会

沖縄返還密約事件を追って」

主催:
同志社大学社会学部メディア学研究会
杉山瑛華会長

「メディアの敗北〜沖縄返還を巡る密約と12日間の闘い〜」の上映
土江美樹子さんはドキュメンタリー「告発〜外務省機密漏洩事件から
30年今語られる真実〜」「メディアの敗北〜沖縄返還を巡る密約と12日間の闘い〜」
を制作され、「外務省機密漏洩事件」で不当に逮捕され有罪が確定した元毎日新聞記者
西山太吉氏を初めてテレビでインタビューされました。
一度は闇へ葬り去られしまった沖縄返還にかかわる日米密約問題を、30年ぶりに表舞台
へとあげ、現在へと引き継いでこられたジャーナリストの先駆者です。


土江美樹子さんの略歴

テレビ朝日那覇支局記者。琉球朝日放送開局に伴い、同社の報道部に移籍。
2006年からフリーディレクター。沖縄県立博物館・美術館で企画担当を経て、
2008年から2011年まで滋賀大学経済学部特任准教授(サービスイノベーション
ジャーナリズム、映像制作担当)
沖縄国際大学、法政研究所特別研究員。

以上パンフより引用しました。

新聞もテレビも見ない、その私が興味あって講演を聞きました。
ドキュメンタリーが見れる、それに引き込まれたのですが、思わぬアクシデントに遭いました。
新聞テレビに興味がなく、メディアに関心がといっておかしいでしょうか?

西山太吉さんへの取材を回想しての話は、ひきつけられます。
西山さんの人柄を説明されると、こちらが笑んでしまいます。
取材が途切れるタイミングも、あったそうです。

西山事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%B1%B1%E4%BA%8B%E4%BB%B6

参加者にオンラインで、この事件を知っているか、問われました。
1970年代を過ごした、当時の参加者はすこしのようです。
ウキペデァで見つけた、西山事件が一番それをあらわしている。

1971年佐藤内閣の、日米間で結ばれた沖縄返還協定に際し、
アメリカが地権者に支払う土地現状復旧費用400万ドルを日本政府が秘密裏にアメリカに支払う」。
当初、この事件は「補償疑惑」でした、疑惑追及に実際の電信文が登場し「密約疑惑」。
政府は、電信文の漏洩を問題にしました。
こうして事件は「機密漏洩事件」となりました。

2010年4月9日ー密約訴訟判決
しかし、まだすべてが終わっていません。

1972年、当時「報道の自由」「言論の自由」「知る権利」などの論争がありました。
この過去を持ちながら、ゆがんだペンは持たされたまま、
国は、まだ総括をするに至りません。
この時点からメディアは、その責を追い求められているのでは。

メディアは、どんどん追いつめられている。