左は彼女の右の手、右は別の彼女の左手

左は彼女の右手、右は別の彼女の左手

外から見て斬新なデザインの、大学の校舎。
中に入り吹き抜けの構造をみると、学園の思いが伝わってくる。
住民と交えるワークショップ&セミナーに参加した。

昔の幼かったことを思い出させる、ワークの一ショットで、
娘と同年代だろうか、手を握ったまま離さない一瞬。
手を温かく感じる、左の女性も右の女性も同じくらいの温かさ。
女性の手は、冷たいと思っていた自分、年老いたものだ。

講師は、青年・壮年・高齢者の世代間・男女を埋めようとして、
次から次へとアイスブレーキングを繰り広げる。
音楽に合わせて体を動かす、自己紹介を互いにさせる。
それでも、わたしは帽子を脱ぐのをためらった。

もちろん今日は、誰にもどんな場所でも、人と会話をした記憶がない。
前回のセミナーでは、今回のワークショップの事前紹介がなされ、
この億劫なワークは承知していた。
始まる前から、逃げようかなぁと迷いつつ、待ち続ける。
ワークを楽しむというより、どのようなワークかという興味の方が強い。

この斬新な校舎に似て、自由に対する学園の気風を伝えようとしているのだろうか?
開場時刻の前から、ワークショップの準備に取り掛かっている人が大勢いる。
そのそばで、現役だか学生の笑い声が絶えない。
声高い笑い、留まることのない笑い声が、吹き抜けに響き渡る。

主催者側、セミナーをする側からの小言はなさそう、何も言えない。
校舎を管理する側として、一声あっても不思議ではない。
ホストをしているのは、大学側なのだから。

大学側の飛びぬけたリーダーシップが、望まれるのだろうか?
それとも、自由を尊ぶ、自治を重んじ先を信じるか?
話題の<維新の会>を連想した。