東日本大震災からの復興を考える
東日本大震災からの復興を考える
講師 室崎益輝 さん
復興の性格
復興とは、衰えたものが再び勢いを取り戻すこと
質的な変化を伴わない「小さな復興」(原型復旧、改良復旧)
と質的な変化を伴う「大きな復旧」(開発復興、改革復興)
とがある ⇒reconstruction よりも revitalization
「原型復旧主義」とは?
巨大地震からの復興では、改革復興(社会改革…世直し、軸ずらし
を伴う復興)が欠かせない
巨大災害は、その時代やその社会が持っていた社会的矛盾を前倒しする
形で顕在化させる・・・復興の中で、その社会的矛盾を改革することが
欠かせない
復興の目標
自立、安全、変革の3つが復興の基本目標・・・
そのいずれもが欠けても復興とは言えない
1、被災者・被災地が自立できるようにすること
・・・暮らし、賑わいを取り戻す
2、悲劇を繰り返さないよう安全にすること
・・・防災、減災を最優先に考える
3、社会が抱えている問題の解決をはかること
・・・理想社会の実現をはかる
⇒自立と安全は、復興の必要条件しかし十分条件ではない
レジメp26のp4、一部のみ。
原型復旧主義
前になかったものを作ったり、まったく新しい形にすることはできない。
「焼け太り」は決して許されない。
難しい話、頭の中で整理できない。
身近なこととして、討論の場に取り入れられない。
これが、問題なのかもしれない。