シークレット・サンシャイン
シークレット・サンシャイン 2007年 韓国
Secret Sunshaine
監督・脚本 イ・チャンドン
原作 イ・チョンジュン「虫の物語」
シネは事故で亡くなった夫の故郷で再出発をするため、
息子とソウルからミリアンに引っ越してくる。
骨太の映画。
クリスチャンの題材を一部したもので、原作者の意図するところが大きいだろう。
こういう映画を作れる環境は、世界的にみて熟している。
原作をこしらえる文化も旺盛だということ。
韓国の密陽という都市を旅したような、心持を抱かせる。
主たる業は、何からなっているのであろうか?
シネの息子が誘拐される、ここにきてシネの経済状態が理解できない。
裕福なのか貧しいのか、貧困なのか、その状況がわからない。
誘拐という犯罪が、その社会において発展期なのか、経済の末期なのか。
そして、宗教にはまり込む、過程が描かれてゆく。
映画を観た韓国人が、これを称賛したかと思えば、そんなことはなかったのではないか?
宗教に救われる生活は、貧困とかけ離れた環境ではないか?
貧困、貧しさには踏み込めなかったのではないか?