台湾人生

台湾人生 2009年 日本
監督 酒井充子

歴史に翻弄されながらも
力強く歩んできた日本語世代

〜かつて日本人だった人を訪ねて〜

1895年から1945年まで、実に51年の間、日本の統治下にあった台湾。
第二次世界大戦が始まり、台湾人も日本軍として参戦するが、日本は敗戦。
やがて台湾は中国国民党による統治の時代を迎えた。

しかし、その圧政に対する市民の怒りが、1947年の2・28事件を招く。
これをきっかけに、1949年から38年間にわたり、戒厳令が敷かれる非常
事態に。
この間、多くの台湾人が激しい弾圧にさらされ、台湾語や日本語の使用も
禁じられた。

言語におけるカタツムリ現象が思い起こされる。
世間に敏感な日本人になり得た、当時「日本人」だった彼らは、現代にいない日本人より
さらに日本人の気骨を持ち具えていた人物になっていた。

恩師である日本の教師に、毎年墓参りのため来日するという。
かわいい孫娘が、日本語を学んだことを知った。
孫娘と日本語の会話をすることを歓びとしている、台湾人。
反対に映画を観た日本人として、なぜ当時の日本が<彼らに好かれて>いたのか、想像がつかない。
これほど不幸な民族たちは、いないかもしれない。

彼らこそ、現代において<日本人としての>誇りをもって戦後を過ごしたことを知る。
日本人の誇りを守って、長く育ててください!

http://www.youtube.com/watch?v=XV_FChwzCAo