社会学部メディア学科

社会学部メディア学科・浅野健一ゼミ 公開シンポジウム

福島原発事故後を生きる
〜どう向き合うか〜

基調講演
小出裕章 氏

パネリスト
海老澤徹 氏
亘佐和子 氏
浅野健一 氏

同志社大学 寒梅館ハーディーホール

主テーマは、小出裕章さんが提起。
圧巻でした。

参加者が聞きたかったことと、シンポジウムが展開しようとしていたものが
違うように思った。
社会学部メディアの名前にして、単純にメディアと称してくれればとっつきやすい。
亘さんは毎日放送記者、マスコミの果たす役割という切り込み方ができる。

私はUstrem やニコニコなど配信に関わることも、授業の一巻だと感じている。
会場を眺め、アナウンス・原稿・編集が仕事なのだろうか。
現場という、労働が語られない。

いつもながら観客の年齢層を模索する。
大学生を息子とする両親よりも、若干高めの年齢層、祖父母あたり。
シンポジウムだから若い人たち、大学生の参加を期待したいが少ない。
若者を会場に埋めるほどにいたらない、不人気か。

日本マス・コミュニケーション学会
に関する話題が、パネリストの間で繰り広げられた。
聴視者にとって話題に挙げられない部分、学会の運営と学会の果たすべき役割。
マス・コミュニケーション学会で、「震災・原発報道検証「3・11」と戦後
の日本社会」というタイトル。

学会に参加された方は、テーマとかけ離れた会合のありかたに疑問を呈しておられた。
大まかに言えば、マスコミ学会の会長は原発推進大学である、東大総長だということ。
関係者でなければわからないこと。

学会とか、シンポジウム、人を集めて会合を開くにそれだけ入り口を拡げなければなりません。
それが、新聞やテレビの健全な発展を裏付ける要素ではないでしょうか?
新聞が売れない、そのことの重みを誰もが考えるべきです。

学会のはなしで提起したのは、学閥など組織ではないかと思います。
原子力村の代表的な組織にあたるのではないか、新聞テレビに登場したタレントです。
政府・官僚・東電と同じく、法を犯したものを処罰されないままその立場を堅持しているのです。
この学閥が、このままその存在を維持できるでしょうか。

メディアの悪習で、世界で唯一日本の「記者クラブ」制度を批判されています。
政府・官僚・電力業界・連合・日経連・労働組合地方自治体・公務員・学閥・建設業界。
組織に群がる人たちの波はとどまることを知りません、ひとりではできない「いじめ」と同じ。

ちょうど同じ時刻、官邸前・東電前でデモが展開していました。
政治の世界に無関係だとして、遠ざかってきた人々、選挙権のない小さな子供たちが登場してきました。
その子供たちを敵対するかのように、政党や学閥、業界や労働組合、企業の旗がデモになびくでしょうか。
幼児や少年少女に、のぼりを見せることに意義があるでしょうか?

群がって連れションすることの、愚かしさを書きました。
人と同じことをしないと、落ち着かない習性を日本人はもっています。