決断できない日本

決断できない日本 ケビン・メア

文芸春秋  2011年  8月20日発行 

問題は政治のレベルの低さなのです。
責任を取らず、自己保身を図ることが目的化してしまっている今の
政治から、一刻も早く脱却しなければなりません。

日本人は今の政治のあり方に甘んじてはいけないと思います。
日本の国民はもっとよい指導力、より良い政治に恵まれるべきです。

それはワシントン時間の3月11日深夜(日本時間12日午後)のことで、
東京電力から「在日米軍のヘリは真水を大量に運べないか」という問い合わせが
駐日米国大使館にあった」
との情報が寄せられた。

この時点では福島第一原発の状況に関する確たる情報は入っていませんでした。

以上本文から。

基地の島 沖縄から吹く風
セミナーで紹介してもらった本を、読みました。
飽きもせず読みました、構成を考えての本ではないでしょう。
記憶に残ることは、多くありませんでした。

東京電力から電話があったというのは、貴重な情報です。
政府の存在が、当時どういうものであったのか、それを裏付けるものです。
政治に関わる話などは、広く日本人が汲み取るべきことだと思う。

日本国民に知らせようとする、その意図を確かめることができた。
福島原発事故調査委員会は、その責を全うせず、この情報を捉えていないだろう。
それが予見できるという、いまいる日本人の不幸。