君と別れて

君と別れて   1933年   日本
Apart from You

監督 成瀬巳喜男
出演 吉川満子
   磯野秋雄
   水久保澄子



芸者という生業を、わかっていません。
酌婦という言葉が、思い浮かぶ。


酒というものは、にこやかに派手派手しく飲みたい。
しかしながら、キリがないのはお金。
しぜんと、ひとりの客に1人の酌婦。


湿っぽい話になるのだろうな。
そして話題がなくなれば、寝支度。
付き詰まると男と女という、ことだろうか。


酒 → 女 → お金  → 歴史の繰り返し



男と女の話で、新しい文化が生まれてくればいいが、
たぶん旧態依然、会話はないに等しい。



家を出て、ひとり生活すればよいものを、
一緒に住んでいる家族のために、外で働こうとする女性。



子どもとして生れた家族と、夫婦となってこれから作ろうとする家族。
二種類の家族の意味は、区別されない時代があった。



現代は、その二種類の家族と決別をしたかのような社会。
経済的に自立できないとしても、
個人として精神的に自律した、社会人でありたい。