リオ フクシマ

リオ フクシマ  日本  2012年

監督 岡村淳


ブラジルの式典に参加した団体・組織の活動を
カメラで撮った取材記。


カメラを持っている手が思わず熱くなる作品。
描かれているモノから捉えた情報が、正しいのか、
監督の思いと同じなのか、考えさせられる。

作品を見た後の感想が、正しい合っているとすると、
このような作品が生まれるのは稀ではないか。

出演、登場した人たちが拒否したのではないか、
そういう感情を思い浮かべた。


99%のための経済学 (教養編) 2012年
佐野 誠  新評論
図書館から借りて、やっと読み終えた。
テーマは、誰もが共生できる社会。


アルゼンチン、チリの新自由主義から経済を追ってみた。
同じ南米の国、そして原発という言葉がつながる。


ブラジルに行く費用は、どれだけかかるのだろう、想像がつかない。
ブラジルに行くにそれだけの「思い」があっただろう、それが映像からくみ取れない。
参加者みんな、ブラジルが初めてなのだろうか。

公的な取材と私的な撮影、この違いをわきまえていないかのようなふるまい。
そのように感じた、ひとり残された従軍記者。


記者会見、シンポジウムだろうか、日本語でありながら読み取れなかった。
日本語で話され、聴衆が日本人。
そして、集う場所が”ブラジルの地”。
なぜここで、語らなければならないのか。


着物姿の女性が登場して、皆の前で発表する。
緊張しているのか、顔が怒りに満ちている。
なぜ、聴衆に怒りの顔が表れるのかわからない。


公的な活動と、私的な生活。
その違いは、自腹で動き、自分で納得した行動をするのではないか。
人は、そのようなものだと思う。


日本語で話される、福島県人の思い。
それを聞いている日本人が、うつむいている。
長かったし、早く終わってくれないかと思えるほど。
自分で考え作った英語で話すような、内容を説明してほしかった。


プロジェクターの映像を眺めれば、話している内容がわかるようなものではない。
またしてもガラパコスの生態をみるかのよう。


自然、地球環境、気候変動、反原発活動、反新自由主義
日本にとっては、憲法改悪、脱原発、反TPP、反消費税。
同じ空気、同じ水などの恩恵を受けていながら、
共生しなければ生きていけない、地球上にいる。