新聞が警察に跪いた日

真実

新聞が警察に跪いた日

高田昌幸

柏書房(株)
2012年7月3日 第2刷発行

北海道警察が内部調査の最終報告をまとめ、最終的に全部署での
組織的裏金づくりを認めたのは、2004年11月22日である。
取材開始からちょうど1年が経過していた。
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これがほんの前半で、北海道警察北海道新聞の上層部、組織の
下部でもがく人たちを追ってゆく。

警察という存在が、真実とは次元の異なる空間でうごめいている。
北海道警察、警察だけでなく、自治体も同じであろう。
そういうことを感じさせられる、現代に生きている。

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法相が辞任したが、個人的な理由で辞めるのではなく、
警察の組織を葬るべき存在だと、言わざるを得ない、醜態をさらしている。
検察の次は、警察。

遠隔操作ウィルス事件。
犯行声明にみる犯人像と冤罪を産む刑事捜査。
犯行声明がだされて、真犯人の存在が明らかにされた。
しかし、すでに警察によってでっちあげられ、犯行の動機が自白されていた。
冤罪は、もうつくられていたのだ。