レッド・ダスト

レッド・ダスト 2004年 イギリス・南アフリカ
RED DUST

監督 トム・フーバー
出演 ヒラリー・スランク
   キウェテル・イジョフォー

アフリカを舞台に、アパルトヘイト廃止後の真実和解委員会の聴聞会を
題材とした感動作。
白人の支配下にあった南アフリカでは、聴聞会ですべてを告白すれば犯罪者が
無実とされる恩赦を受けていた。

登場する音楽や合唱が、映像をいっそう引き立たせる。
武装した警官と民衆、その間にPTSDという問題が入り込む。
PTSDという言葉を、こんなふうに取り上げる時代はあったろうか?

しまいにイジメ、学校生活までPTSDという言葉が入り込むのだろうか。

http://www.interfilm.co.jp/Detail/09/IP09-0533/IP09-0533.html

アパルトヘイト
数々の人種差別的立法のあった南アフリカ共和国において、1948年に
法制として確立され、以後強力に推進された。
1862年エイブラハム・リンカーンによって奴隷解放宣言され、アメリカ合衆国
奴隷制は廃止された。しかし、公共施設やバスなどにおいて白人・非白人の区別に
基づき異なる施設を用いることは容認された。
全米各地で公民権運動が行われたのが、1956年ごろから。
「自由で平等」を謳っていたアメリカでさえ、遅々として進まなかった。

白人弁護士が聴聞会を前に、依頼人と待ち合わせをしたのがプール。
プールの壁には、「白人専用」と書かれている。
ハイヒールを持った弁護士は、その壁を乗り越えていく、プールには黒人が悠々と泳いでいた。
日本未公開映画。