新聞史

戦後史の正体 孫崎 亨

あとがき
この六つのパターンのいずれにおいても、大手マスコミが連動して、それぞれの首相に
反対する強力なパターンを行っています。今回、戦後70年の歴史を振り返ってみて、
改めてマスコミが日本の政変に深く関与している事実を知りました。
このように米国は、好ましくないと思う日本の首相を、いくつかのシステムを駆使して
排除することができます。・・・・・・

こういう視点から書かれた本は、いままでありませんでしたし、おそらくこれからもないでしょう。
「米国の意向」について論じることは、日本の言論界ではタブーだからです」
(孫崎 亨・筆者)

やっと読めました。
本の広告を知った時から、なんだ、なぜなんだという思いがあった。
公職にあった人が、書物を出すということ。
歴史というより、最近67年の情報が書かれているということ。

筆者が考える、独自の過去を読み取るのではなく、事実を語ること。
それが戦後から、集大成されていなかったことに驚きを感じる。
連綿として、新聞社の役割が果たされていなかったことに愕然とする。

それが単に、新聞業界だけでなくアカデミックにも影響しているだろう。
3・11から見ている通り、信頼を打ち砕かれたまま。