フラクチャー

ラクチャー  Fracture  2007年 アメリカ・ドイツ

監督 グレゴリー・ホビット
脚本・原案 ダニエル・パイン グレン・ガーズ
出演 アンソニー・ホプキンス
   ライアン・ゴズリング
   デビッド・ストラザーン

迫真の演技とリズム感ある音楽。
完全に引き込まれた、犯罪者と検事の微妙な年齢差が連想する。
終末をどう迎えるかで、鑑賞した者は結論を見出さなくてはならない。
犯罪の連鎖を断ち切らなければ、映画の役目を果たせない。
正義が勝たなければならない、映画の宿命か。

心の離れた妻を許せなくなって、罠にかけて殺人を犯す。
完全犯罪を目論む主人公、誰がこの犯罪を心から支援をするのか。
悪人を演じ楽しむという心境なのか、裁判を利用した犯罪劇。
夫は航空研究所のオーナーという、事業家の設定である。

金持ちという主人公を、観客は誰しも羨ましがるだろうが、殺人を犯すまでの
動機がつかめない。
根本的な理由が、貧乏人には理解ができない。
財産家が新しい妻を探す気にもならない、寂しい男を描こうとしたのか。